リクナビが就職合同説明会中止を決定

　就職情報サイト「リクナビ」を運営するリクルートキャリアが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今月22日～3月31日に予定していた合同企業説明会やイベントを中止すると発表しましたねぇ。

　就活生や企業にとって合同説明会は「不要不急の外出」にあてはまるのか。と少々疑問を感じますが、これだけ感染が拡大し、いよいよ市中感染も出始め感染経路を辿れない状況を考えると、ギリギリの選択でしょうか。

　こんな時であるからこそ、4月一斉採用を見直したり、インターネットを活用したエントリーシステム、動画サービスを使った面談実施等、大きく改革をする時期に来ているのかもしれませんね。特に私は新卒一斉採用には疑問を持ってます。ある程度の人数（100人超）を集合研修してしまうと、せっかくの個性が失われ、日本企業の負の遺産である横並び主義が新人にも定着してしまう気がしてます。

中途入社をされた方ならお分かりと思いますが、入社後の集合研修はせいぜい1日か2日ですよね。新人もそれで良いと思います。①入った会社を知る　②仕事内容（部門部署レベル）　③同期や仕事仲間を知る　④実際に仕事をやってみる（OJT）だけで良い気がします。

　色々な強み弱みを持った創造力豊かな新人が集まってきているのに、集合研修という日本企業に都合の良い「こうあるべき」が刷り込まれ、ある種の洗脳状態のまま現場に配属されていく。挨拶の角度、名刺の渡し方、スーツのボタンがどうこう、髪の毛の色が濃いだの薄いだの、企業活動、経営活動に直接インパクトのある事象でしょうか。 人と違って当たり前、その中で自分はどうこの会社で個性を磨き、成果につなげるのか。そんなことだけを教える場であって欲しい。

　この新型ウイルスの流行が、色々と考え、古い習慣を改めよという警鐘であることを祈ります。