コロナショックによる採用活動への影響

現在、コロナウイルスの影響で、多くの企業で採用ストップとなっております。
今回はこの影響がいつまで続くか、どの程度の規模となるかを独自判断で記載していきます。

リーマンショック時ほどの影響が出るか

今回のコロナショックでは外資系企業・海外売上比率が高い・海外生産比率が高い企業で特に大きな影響が出ています。また、小売・外食・旅行業などtoCサービスを行っている企業が業績不安を抱えております。
これはリーマンショック時とは違う傾向です。リーマンショック時は解決策がない状況でありましたので、いつまで続くかわからないという世界的な不安が金融業界（遡ればサブプライム問題から）を発端に様々な業界へ波及しました。発端はすべての業界に繋がる「金融業界」でした。

しかし、今回のコロナショックは数年内に収まる可能性が高く、薬の開発がされ、増産さえされれば落ち着くものと予想されます。何がどうなれば（薬が開発され入手できるようになれば）解決するかがわかっている状態なのです。

上記から今後1~2年ほどは採用活動を含め、企業活動が比較的緩やかになると予想されますが、リーマンショックほどの影響はないでしょう。また、リーマンショックは景気の復活まで4年ほど必要としましたが、コロナショックは影響が出た年数と同等（1~2年）である程度の水準まで戻ると予想しております。

採用に関しての影響

では、採用活動・転職活動・就職活動についてはどの程度の影響が出るかを考えてみましょう。

まず、2019年の有効求人倍率は1.6倍以上となっており、「超売り手市場」でした。
この数値は異常値であり、安倍内閣となってからの好景気が反映されている数値でしたね。
しかし1.6倍の有効求人倍率の裏には「採用したくてもできない企業」が多くありました。内定を出しても他企業へ行ってしまったり、持っているスキル以上に年収が高い人材がいたり、それでも採用しないといけない状況があったりと、企業泣かせの状況でした。
このような状況から「未経験可・社会人経験なしでもOK」のような求人が多く出回り、入社してすぐ辞めてしまう人が世の中にはたくさんいました。

しかし、このコロナショックによりある程度是正されるでしょう。企業も人材をじっくり見るようになります。スキルは？志望理由は？何が出来るの？どんなキャリアを積みたいの？と、これまではすぐにでも採用していた人材でも確認されるようになります。

しかし、これが正常な状況です。

だらだらと書いてしまいましたが、お伝えしたかったのは以下の通りです。

転職希望者の皆さんは今後ここ数年のような転職活動は出来なくなるので、
・自身のスキルの見直し、自分が何が出来る人材なのか考えましょう
・今後のキャリア、夢などについて逆算し、どのようなスキルを得たいか考えましょう
・そして、そのスキルが発揮できる、もしくは、新たに得ることが出来る企業に転職しましょう

「なぜ転職するのか」

これを考えていない転職希望者が多く失敗を繰り返しています。
どこから手を付ければわからない方は、優秀な転職エージェントに相談してみてはどうですか。是非弊社へもお気軽にご相談ください。